私の小さな頃。。。と言っても35年ほど前の話ですが、天体望遠鏡が流行した時がありました。親にせがんで買ってもらった記憶があります。見てたのは、おおむね月。クレーターを見て「おぉ~!」と感動していました。また、一生懸命土星の環を見ようと必死に探した記憶があります(もちろん!当時の私は見つけることができませんでした。笑)
1980年代ぐらいまでのアマチュの天文家が新しい彗星を発見することが多かった時代で、そういう人たちを「コメットハンター」と呼んでいました。そのコメットハンターさん達は、毎晩のように彗星を探していました。そして、新しい星を発見すると、ただちに国立天文台のような公的機関に連絡をしていました。
何と!発見した世界先着3名様!?が発見者としてその彗星に名前をつけることが出来たのです。
夢があっていい話でしょう?彼女の名前をつけてあげれば永遠に星になる?ってロマンチックですね。でも、彼女がいつも空から監視しているってのもちょっとマズイ!って感じもありますが。。。
たとえば、ハレー彗星も、彗星の軌道を決定したイギリスの天文学者エドモンド・ハレーの名前に由来しています。ただし、90年代以降は、技術の進歩により、人工衛星に備えられた装置や専門のプロジェクトチームによって発見されることが多くなってしまいました。その為、発見した人工衛星の名前が付けられることが増えているそうです。なんとも夢がない話となってますねぇ。
しかし、名前をつけるといっても実際は愛称のようなものなのです。学術的には、発見された年、月、またその月で発見された順番をもとにつけられているそうなんです。
では、小惑星の場合は?というと、当初はジュピター(ユピター)、ミネルパ(ミネルヴァ)、ネプチューン(ネプトゥヌス)などのローマ神話に登場する神の名前がつけられていました。しかし、数多く発見されるようになってからは、文学作品の登場人物名や実在した人物の名前、地名などもつけられるようになっています。ラテン語でつけるというのが暗黙の了解とされていますが、現在では「東京」「熱海」「龍馬」とかいう小惑星も存在しているようです。現在でも小惑星は発見者が比較的自由に命名しているということです。小天体命名委員会の審査で認められれば正式決定となっています。認可するのにもちろん条件もあります。「英文字では12文字以内」、「公序良俗にはんしないもの」、「ペットの名前やすでにある小惑星の名前と紛らわしくないもの」、「政治、軍事にかかわる事件や人物の名前は、発生および没後100年以上が経過し評価が定まったもの」としています。