○ 氷山の一角とタイタニックタイタニック号の沈没の後、現在の対策になるまでには様々な試行錯誤があったと言って良いでしょう。当初、アメリカでは氷山をすべてダイナマイトで破壊しようと考えたのです。しかし、いざやってみると見事にこの作戦は失敗に終わりました。それは、氷山が海面上に出ている部分は約1/10ぐらいなんですね。その為、一見小さそうに見える氷山でも、その下に10倍近い氷山が海面下に沈んでいるのですから・・・。その為、海面に出ている氷山を破壊しても次々と下から氷山が浮き上がってくるのです。
その次に試したのは、太陽熱を利用し氷山を溶かす!ってことだそうです(笑)。どんなことを考えたかと言うと、黒い灰を大量に撒くことにより太陽光を吸収させ熱が発生しその熱で溶かす!予想通りこれも大して効果は上がらなかったとか(当然ですが・・・)。至って真面目だったのでしょうが、ちょっと笑える対策です。
現在の航海における氷山対策は、レーダーによって氷山の位置を確認する情報センターが設立されています。事前に氷山に遭遇しないように氷山の位置情報を航海している船舶に情報を提供しているのです。事前に氷山の位置が判ることによって氷山に衝突する船舶事故はほとんど発生しなくなったということです。
「氷山の一角」まさに、私たちの身の回りで起こるいろんな出来事でよく例えられていますが、真にいろんな面からみてもピッタリの表現だと思います。見えている問題はほんの一部で、その下にはもっと大きな問題が隠されている!
しかし、現状では、あれも問題だ!これも問題だ!と目先の問題に気がつくことが多数あり、それ毎に対応を迫られています。目先の問題を解決しても、また新たな問題が発生していきます。まさに氷山をダイナマイトで爆破していっているようなもので、そこにジレンマがありますよね。解っていてもなかなかやれない!それが、現実なんでしょうが。。。。。。
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