以前、思考の自主トレ!?では『マーケティング』という大きなくくりでご紹介したことがあります。
その中にも出てきました『エリア・マーケティング』なるものがあります。エリアマーケティングとは、読んで字の如く、地域という限定されたエリアでのマーケティングなんです。地方により、経済状況や人口、風習や習慣なども様々です。多メディア化の時代とも言われる現在においては、全国ひとくくりとして捕えるのではなく、その土地にあった戦略が市場では求められています。
今回は、エリアマーケティングについて、数回に分けてボチボチご紹介していこうと思います。
また、眠たくなるような記事となってしまうと思いますが、今後の展開において、何か一つでもヒントにでもなれば幸いです。
● エリアマーケティング
十数年ぐらい前から、マーケティングは「個」の市場をいかにしていいくかが問われている時代となっていると言われていました。改めてエリア・マーケティングを考えてみると、マス・マーケティングから、ターゲット・マーケティングへ。そして、個のマーケティングへと展開していくものと考えられます。エリア(地域や市場)を通過点とし、「個」のマーケティングを追求する。まさに、今の経済状況を考えてみると、早急に見直さなければならないマーケティングだと言えるのではないでしょうか。
エリア・マーケティングは、地域差と市場差を戦略的にとらえて展開していきます。また、地域文化との関係を重視し、個別情報をデータベースとして構築し、個別地域市場への最適化を求める。そのシステムとは、「地域市場特性をとらえるシステム」「地域市場戦略を立案するシステム」地域市場に計画を実行するシステム」「地域市場への体制をつくるシステム」を連携させることにより、エリア・マーケティングを運営していくのです。
● マスから個のマーケティング
「環境は常に変化しているもの」ですので、その変化に対応してく為には様々な考え方や手法に変化させていく必要があります。多様化し、個別化したユーザーに応える為には、流通チャネルも対応する必要があります。また、技術の進展やPCの普及による様々環境の変化もあります。規制緩和、経済の自由化、企業の合併など様々な出来事が起こり、グローバリゼーション(世界化)となっているため、競争も激化の一方です。以前の未成熟な市場においては、マス・マーケティングのような画一型アプローチが効果を発揮しました。しかし、成熟した環境では、いち早く対応する事が必要であり、それをエリア・マーケティングで対応し追及してく必要性があります。
全国のどの地域も、どの業態も、どの販売店も、どのユーザーも同じ対応を行っていたのでは企業側には効率が良くとも成果が期待できないのは当然の結果だとも言えるんですね。
結局のところ、エリアマーケティングとは、市場をどんどん細分化していくことにより、市場ニーズへの最適化を進めていくというもので、個のマーケティングを追求するものであるといえるでしょう。