プジョー長崎
 

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ライオンの記憶 【Peugeot 206 Vol.1】
[2009/02/28]
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プジョー206。プジョーの歴史において、重要な意味をなすクルマとなりました。

明らかに、それまでのプジョーとは一線を画すコンセプト。それは躍動感のある全く新しいデザインへと生まれ変わり、さらに機能面までも含めたクルマ全体の作り方という観点からも、新世代プジョーへと転換したといっても過言ではないでしょう。

206は、21世紀の新たなるプジョーへの橋渡しの役目を見事に果たし、新世代プジョーの方向性を確立したといっても良いのではないでしょうか?

また、プジョー206の歴史と私どもプジョー長崎の歴史。206と共に歩んでまいりました。プジョー長崎(当時 ブルーライオン長崎)多良見店は、プジョー初の長崎でのディーラーとして、1998年1月(1996年1月 開設準備室を発足)にオープンし、そして206の発売が同年5月。

このクルマのお陰で長崎の皆様に幅広くプジョーというクルマを知って頂いたといっても良いのではないでしょうか。


今回は、世界的に大ヒットとなった「プジョー206」をご紹介したいと思います。
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【 Peugeot 206 】

○ 21世紀に向けた新世代プジョーの旗手

1998年のジュネーブショーで発表されたデザインスタディ「20♥」。

プジョー社内デザインスタジオ「スティル・プジョー」による第1弾モデル「206」として1998年11月フランスでデビューしました。

「2シリーズクラス」の世界的な地位を築いた前代の大ヒットモデル「205」の後継車として生まれています。その5世代を受け継ぐ2シリーズの6世代目として誕生しました。

発売初日に10万台の受注を受けるなど、発売当初(1998年11月)から2007年までの販売台数が600万台を越えるプジョー最大の大ヒット車両となりました。現在も本国では製造販売されています。

もちろん、日本においてもプジョー史上「空前の大ヒット」となり、4万9千台を越える販売台数を記録しています。まさに、プジョーというブランドを日本に浸透した車種といえるでしょう。
 
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○ 「プジョー206」最大のヒットの要因

まず、なんと言ってもこれまでのプジョーデザイン、イメージを覆す大胆なデザインにあったことは間違いありません。

ご存知の方も多いでしょうが、プジョーのデザインは、それまでイタリアのデザインカロッツェリア「ピニンファリーナ」との密接な協力関係があり、繊細かつ流麗である端正なプジョー独特?のスタイリングを継承してきていました。

しかし、21世紀を見越した第6世代最後の「206」は、今までのプジョーのデザインから180度方向転換したと言える全く新しいスタイルを提案したのです。

当時、賛否両論されたキャッツアイ(ツリ目)と言われるヘッドランプ(今では、どのメーカーも採用されていますが・・笑)を筆頭に、従来のデザインとは打って変わった斬新なフォルムが、猫科をイメージさせる躍動感のあるスポーティなデザインとなっています。しかし、このフォルムこそ、日本では「マニアのクルマ」であったプジョーを一躍「お洒落でスポーティなイメージ」へと一新させたのです。

そして、第7世代へと進化していった各モデルが206のデザインを吸収していったことにより、プジョーの21世紀戦略は始まったと言えるのではないでしょうか?
 
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○ 伝統の継承と新たなデザイン

プジョーの伝統の足回りは、トレーリングアームにある!と言っても過言では無いと思います。当時としては斬新なデザインであった206は、フォルムばかりに話題が注目されがちです。一方、走りの面で言うと今までのプジョーの伝統をしっかりと受け継いだクルマと言えるのです。

特にリアのサスペンションは、205・106・306と受け継がれてきた横置きのトーションバー+トレーリングアーム式のリアサスペンションを採用しています。そのサスペンションは、スペース効率に優れる反面、スタビリティという点においては完全に一世代前の設計でした。

この形式の足回りは、伸び側のストロークが極端に短いため、コーナーリング時にはイン側のタイヤが浮き上がりやすく、オーバーステアを示しやすい傾向にあるのが一般的です。しかし、プジョーは、この性格を利用し特にスポーツモデルでは、わざと限界域でリアを振り出しやすい(お尻を振る)ファンな特性を生み出しています。まるでFR車みたく。。。そのプジョー独特のFFらしかなる特性は、走り好きなファンからは熱狂的な支持を受けることとなりました。

フロントサスペンション(ストラット式) 206になると熟成もさらに進んでいます。プジョーのコダワリ!であるオイル式ダンパーの絶妙なセッティングにより、ハードなコーナーリングをしてもかつてのトリッキーさは影を潜め、穏やかな過度特性へと仕上げられています。一般的なストラット式のフロントはもちろん、構造的にストロークが不足しがちなリアサスペンションにおいてもしなやかなストローク感を生み出し、路面の凹凸を柔らかくいなす「猫足」といわれるあの走りの伝統がしっかりと206に受け継がれているのです。

しかし、この足周りは、206が最後となり、7世代(21世紀)からの7シリーズにおいてはリアサスペンションはトーションビーム式+コイルスプリングのより現代的なサス形式へと変更されていきました。

クルマとして、どちらが優れているのか。それは、新しいものに決まっています。しかし、運転の楽しさは?と聞かれると、間違いなく20世紀のプジョーではないかと思う私がここにいます(笑)。古きよきプジョーの思想が好きだから・・・。


次回は、206モデルの歴史をお送りします。つづく・・。