● RENAULT (ルノー)
1898年に、ルイ・ルノーが「ルノー兄弟商会」を設立し、「Voiturette」を製造したのが始まりです。それから、第2次大戦が始まるまでの間は、戦車や軍用車、航空機用のエンジンなどを製造しています。そして、第2次大戦が終戦を迎えた1945年に、フランス政府により国有化になりました。1948年には国民車「4CV」、1961年には「R4」、1971年には「R5」、1995年には「メガーヌ」など数々のヒット車を飛ばしています。1996年になると国営から、民営化されています。そして、1999年には日産自動車を傘下に治め、現在に至ります。
● BUGATTI(ブガッティ)
1909年に、エトーレ・ブガッティが設立しています。このエトーレ・ブガッティは、イタリアで美術、ドイツで自動車造りを学んでいます。1911年「タイプ3」を発表。その後、「タイプ35」が量産レーシングスポーツとして大成功を収めています。1927年「タイプ41 ロワイヤル」を開発。ブガッティーは第1回ルマンレースにも出場し、1937年には、総合優勝とういう栄冠を手にしています。しかし、ブガッティの自動車生産は、縮小の一途をたどり消滅していくことになります。第二次世界大戦後、自動車製造を終了し、部品メーカーとして製造メーカー傘下となっています。1987年、ブガッティのブランドを買取り、ロマーノ・アルティオーリがイタリアのモデナにブガッティ・アウトモビリSpAを設立しています。そして、ブガッティの名をもつ自動車の製造を再開することになったのです。「走る宝石」とも言われたブガッティは、1991年9月15日にブガッティ生誕110年を記念して「EB110(3,500ccV型12気筒エンジン、4基ターボ、フルタイム4WD)」が復活。新生ブガッティの第1号車として発表されました。しかし、1995年倒産。そして、現在1998年、ブガッティの商標権はフォルクスワーゲンに買い取られ、ブガッティ・ヴェイロンの製作を発表「最大出力1,001馬力、最高速度406m/h」の目標のもと2005年についに完成させています。
● PANHARD(パナール)
パナールは1889年にレネ・パナールとエミール・ルバソールが設立したプジョーと並ぶ世界最初の自動車製造会社と言えます。1890年代には世界最大の自動車メーカーであり、世界各国に自動車を輸出もしています。
カール・ベンツが1886年、世界最初のガソリン自動車(三輪)の特許を取得したんですが、企業としては、まだ成り立っていませんでした。その5年後である1891年にはパナールが6台、プジョーが5台の自動車を生産しています。よって、自動車メーカーとして呼べる世界最古は、プジョーとこのパナールということになるんです。
1902年、パナール・ルバッソール史上初のフロントエンジン・リアドライブ(FR)レイアウト(パナール・システム)を採用アッカーマン式ステアリング機構(ステアリングコラムと円形のステアリングホイール)を採用。それまではレバー式サイドバルブ4気筒エンジンは、3.5リッター12馬力でした。
1894年には「パナール&ルバッソール」は、世界最初の自動車レース「パリ~ルーアン」レースで、準優勝を飾っています。プジョー 18.5Km/H、パナール 17.9Km/H だったそうです。1930年代になると、装甲車など軍用車両の生産も盛んになり、戦後の1946年ディナが誕生します。そして、1965年にシトロエンの傘下となりました。