Peugeot 309を初めて309GTIを見たとき、あれ?205シリーズ?って感じたのを覚えています。何故かというと、205にトランク部分がついた?と言うぐらいに通ったデザインだった為です。違うところは、フォグランプが下になんと4個も下一列に行儀良く並んで付いているという所ぐらいに見えたからなのです。しかし、日本仕様の309は、日本の法の問題もあり、このフォグランプは4個のうち2個しか点灯しないようになっていました。あとの2個は飾りとなっています(笑)。リアには控えめ?のスポイラーが装着されており、形で言うと『セミノッチバック』でした。正直言って初めて見た時は、う~ん。って感じ(笑)でしたね。
リアの窓は、室内のスイッチ??(サイドブレーキの後方)を引っ張ると、ワイヤーで開閉。手動式リモコンか?!これには笑えました。開けたり閉めたりすると、魚がエラ呼吸をしているかのような動きをしていましたね。(笑)
乗り味は、205に似ていましたが、よりマイルドな感触だったと思います。最後に9の番号を付けたのはなぜ?などいろいろと不可思議な車だったんです。しかし、走りはプジョーそのもので、205よりホイールベースが長い分、室内の広さはゆったりとしています。操作はしやすかったですね。軽いし!この辺は、さすがにプジョーだと思いましたね。椅子の感じも「よし!」って感じだったんですけど・・・。
いっそのこと205セダンって名前で良かったような・・・。でも、当時はスポーティーな車ってイメージを打ち出していたんですよ。実際、当時としては、車重が軽く、ハイパワーのエンジンを搭載していたんですから。。。でも、ボディー剛性が物足りなかったような・・・。
結局の所、私には、よく分からない車でした。
だから『9 』なのか?!マニアッ9!?(笑)
前振り長すぎました。
では、Peugeot 309 についてご紹介します。
【205の兄貴分?として誕生した 309】
プジョー309(コードネーム C28)は、1985年に205と305の格差を埋めるようにデビューしました。これは、当時、製品ラインナップを迅速かつ少ない経費でシリーズを強化する必要性があったからです。205を使用した結果、デザイン費を節約。製造面では数億フランの節約が実現されました。
基本コンポーネンツは205と同じ。ホイルペースを205より50mm延長した2470mm。全長 4050mm×全幅 1630mm×全高 1380mmへ拡大し、トレッドはリアを80mm拡げていた。Cd値は、205より優れており0.33。当初4ドア+小さなノッチが付いていたハッチバックのみ。キャブレーター仕様の水冷4気筒SOHCの1.1㍑、1.3㍑、1.6㍑、1.9㍑を選択できた。1.1㍑のみが4MTで、それ以外は5MT。足回りは205そのまま採用されています。
1986年に1.9㍑ディーゼルエンジンを追加。そして、'89年東京外車ショーで3ドアモデルが世界発表されました。
スポーティー化をはかり、5ドアに匹敵するグレードを用意し、さらに205GTi 1.9と同じエンジンを搭載したGTIを加えました。日本導入は、130PSの205GTiの導入が無かったのに対し、この309GTiは、130PSを本国のそのままの形で導入されまていました。
ところで、このC28(309)のネーミングは、プジョーで唯一、9をつけている車です。
なぜ、こんな事になったかというと・・・
これは、このクルマを世に出すとき、サイズから考えて3以外にありえず、最後の数字に関しては、議論が続きました。欠番だった303は、「レトロ」すぎる。304、305は「使用済み!」と言うことで、ましては次世代の306の名前を使うのは論外。
結局、9の数字を使用するのは、まだまだ先のことであるという意見から感謝の気持ちと個性を代表する名前として、309になったとのことです。
結局、簡単にいうと「後世に先送りされた」と言うことなんでしょうね。どっかの政治家みたいですかね?!(笑)