小・中・高と理科の実験でよく使ったリトマス試験紙。ご存じの通り、アルカリ性か酸性かを調べる為の紙ですよね。
覚えてますか?調べる溶液が赤色になれば酸性。青色になればアルカリ性に色が変わっていました。
そのリトマス試験紙の原料って一体なんなんでしょうか?
もちろん!紙と。。。
今回は、リトマス試験紙の原料です。
リトマス試験紙の主原料は何かというと、それは「コケ」。そのコケは地中海の海岸線で採取されるリトマスゴケにリトマスという紫色の色素が含まれているそうで、この色素がアルカリ性で青色。酸性で赤色に変化するそうなのです。
それを発見したのが、1300年頃にスペインの化学者「デ・ビラノバ」。そのリトマス現象を利用したのがリトマス試験紙という訳なんですね。
どうやってリトマス試験紙を作っているのでしょうか?
まず、リトマスゴケを炭酸カリウムで煮てその煮汁にアンモニアを加えて発酵させると、リトマス色素を取り出すことができるそうなんです。そして、それをアルコールに溶かして濾紙(ろし)に染み込ませて乾燥させればリトマス試験紙の完成となるんですね。
まあ、コケにリトマスゴケなるものがあるのも驚きですが、しかし、デ・ビラノバさん!よくこれを見つけましたねぇ~。偉い!そのお陰で簡単な実験でもお手軽に使える化学の道具として使わせてもらったんですが。。。