パラシュート。そのパラシュートには穴が開いています。普通に考えると、パラシュートに穴が開いているなんて!って思ってしまいませんか?そんな所に穴が開いていたら、空気が漏れて急降下!なんて想像してしまいがちです。
しかし、このパラシュートのてっぺんにある穴は、「頂部通気孔」と呼ばれているもので、この穴が空いているからこそ、無事に着地できるという大切な穴なんですね。
もし、この穴がなかったらどうなるのでしょうか?
それは、その穴が無ければ、パラシュートの中に溜まった空気がどこから溢れ出すのか?というか、あちらこちらから溢れ出すということになります。
その為、パラシュートが傾いたりして、人が大きく左右にまるで振り子のように大きく振られるという危険性があるんですね。そして、大きく振られながら落下していくということになり、最悪の場合、地面に叩きつけられるという事故につながるそうなんです。風が強い日なんかはなおさらのこと。。。
第二次世界大戦の落下傘部隊のビデオで見たことがありませんでしょうか?
そこで、パラシュートのてっぺんに穴をあけるという改良をすることにより、パラシュート内の空気を徐々に逃がしてやることで、パラシュートは降下するときに安定して降りることができるのです。また、パラシュートに穴をあけることにより、パラシュートが開く速度が遅くなり、開いた時の人への衝撃を和らげるという効果もあるのです。