飲みに行った時などによく出てくる「ワリカンしよう!」という行為。
アバウトにいくらぐらい!って集める人もあれば、1円単位まできっちりと割る方もいて、人さまざまなワリカンする時によくその人の性格や考えがみられて楽しいものです。セコイ人やおおざっぱな人、なぜか太っ腹になってしまう人、仕切ってテキパキとこなす人 などなど。。。
まあ、「ワリカン」というのは、もともと間違いなく全員が同じ額になるようにするというのが本来の意味なんですが、私の場合は、考えてみると、会社の飲み会では、ほとんどがどうも余計に払わされているような気がするのは気のせいでしょうか?(笑)
冗談はさておき、この「ワリカン」という言葉はどこから来たのでしょうか?
調べてみることにしました。
ワリカンという言葉を正しく言うと「割前勘定(わりまえかんじょう)」っていうんだそうです。漢字で書くと「割勘」って書きますよね。
この言葉が出たのは、なんと江戸時代とのことで、当時、戯作者だった山東京伝(さんとうきょうでん)という人なんだそうです。話によると、この山東京伝というひとは、江戸庶民の日常生活を面白おかしく活気あるように描いていたことで有名な戯作者として知られていた人だそうですが、実際の生活においては、友人と飲みに行っても勘定を支払う際は、きっちり端数まで割り込んで平等に支払っていたとの話が残っています。その時に、当時この行為を「割前勘定」って呼んでいたそうなんですね。それが一般的に広まって「ワリカン」と短く略していわれるようになったんだとか。この言葉ってむかしからあったんですね。
また、戯作者は当時、無報酬が当たり前だったのに対し、この山東京伝という方は、日本で最初に「原稿料」なるものを貰った人だとも言われているようです。ずいぶんお金にきっちりとした性格だったんでしょうね。
ところで、外国人のワリカンはどうなのかご存知でしょうか?
日本のワリカン(かかった金額を人数で割る)と違い外国人のワリカンは、「実際に、自分の飲み食いしたものに対しその金額を支払う」というもの。自分が食べたものは自分で払う!ってのが外国流ワリカンですね。
確かに、これだったら「ワリカン負け」なんてことにはなりませんよね。流石に一般的な外国流は、合理的な話です。
また、中国では目上の人が全部払う!なんてのもあるようですが、まあ、国によっていろいろとワリカンの方法が違うようですね。
さあ、皆さんは、日本式ワリカンか?外国式ワリカンか?どっちがお勧めでしょうかねぇ~。(笑)