世界で一番美しいクルマ『Peugoet 406 Coupé』
プジョーは1950年代にイタリアのピニンファリーナのデザインを採用しています。その中でもクーペについてはボディ制作もこのカロッツェリアに依頼していました。その流れをそのままみ生まれた406クーペは発売当初「世界で一番美しいクーペ」であると称賛されています。この406クーペは実質、ピニンファリーナ・デザインによるプジョー製最後のクーペとなっています。(407クーペは、社内デザイン部門)
このクーペのデザインとしては、リアウィンドーの左右にフィンがある独特なデザインで、その他はオーソドックスな3ボックスクーペスタイルと言えます。フォロントデザインやアウターパネル等はすべてクーペ専用のパーツで形成されており、クーペ専用のボディーカラーも用意されていました。
インテリアは、インパネ回りはセダンやブレークと同じとしながら、ウッドパネルをガンメタのパネルに変更しスポーツ感を演出。シートは4シーター本革張り(日本仕様)でレカロが担当し、セダンやブレークとは明らかに別モノとしています。
日本仕様のエンジンは3000DOHC V6(セダン・ブレークV6と同じ)を搭載。日本仕様は4ATのみの設定となっていました。サスペンションの形式こそ他の406シリーズと同じ設定でしたが、フロント・マクラーソンストラットはストロークを短縮し、低いエンジンフードを実現し、リア・マルチリンクは、トレッドを拡大することによりスポーティーなハンドリングを演出するなど、クーペらしいデザインと走りを実現しました。
今でもその素晴らしいデザインにはファンの心を捉えて離さない特別な光を放っています。