Peugeot 908 HDi FAP ハイブリッド発表!
9月12~14日にかけて、2008年ル・マン・シリーズ最終戦シルバーストーン1,000kmが行われています。レース結果は別機会にお伝えするとして、このレースにおいて新しいプジョー908が発表されています。
その新しい908は、なんと「ハイブリッド!」
プジョースポールは、このシルバーストーンにおいて、908 HDi FAP をベースに開発したハイブリッド・マシンを発表し、デモンストレーション走行も行っています。
◎ 908 HY
プジョー908HYは、60kWのギア駆動による電気モーター発電機を搭載されています。また、回収されたエネルギーは、600個のセルを持つリチウムイオン電池に蓄えられています。その電池は10個あり、コックピットに6個、左側のフロアに4個搭載されています。また、バッテリーとモーター間のエネルギーの流れをコントロールしているジェネレーターは左フロントウィングの後にあります。
908HYは、ピットロードなどでは電気モーターのみ、エンジンのみ、両方を組み合わせたものの3種類の走行モードがあります。このル・マン コースでは、20~30秒間でエネルギーを回収して使用可能となるそうです。1ラップでは、約20秒間60kW(80馬力)をエクストラパワーとして利用することができます。ドライバーがオーバーテイクボタンを押すことにより自動的に作動し、この回収エネルギーにより、燃費消費としては、約3~5%の改善・向上となるとのことです。
このハイブリッドPeugeot 908 HDi FAP は、レースのみならずプジョー車の研究開発のツールとしてモータースポーツを使い、HDi FAP の技術による改革を成し遂げた後に耐久レースでハイブリッドカーを走らせることは、市販車開発のために大きな価値がある経験となり、プジョーはこの技術を使うかどうかはACOの新しいレギュレーションとは関係なく決定するとも言っています。
いずれにしろ、レースの世界もエコ。新しい技術が市販車にも投入されるのが本当に楽しみになってきますね。