実用車として高い評価を得た01シリーズの次世代として1935年10月、パリ・サロンにおいて発表されました。
402は、エアロダイナミックスに優れたスタイリッシュなボディーを持つていました。少し前にデビューしたクライスラーのエアフローを参考に設計され、ボディー形状がたいへん似ていました。しかし、傾斜したフロントグリルの中にヘッドランプが格納?されているデザインは、他車とは明らかに違う物でした。
402には、4ドアリムジンが中心で、の2タイプがありました。
402 が全長4850mm×全幅1640mm×全高1580mm,ホイールベース3150mm。
402 L が全長5000mm×全幅1640mm×全高1600mm,ホイールベース3300mm。
ギアボックスは、3MTのみの設定。エンジンは、1991cc 4気筒OHV。最大出力 55HPを発揮し、最高速度 120km/hを記録しました。1937年の一部モデルで、アルミ製シリンダーヘッドを採用し、最大出力 58HP,最高速度 125km/hを記録しています。その後すぐコタル式電磁クラッチ付き4段変速機が追加されています(402E/LE)。'38年にマイナーチェンジを受け、402Bになった際、排気量が2142ccへ拡大。402Bでは、ベーシックグレード意外は、アルミ製ヘッドになり63HP(スチールヘッド 60HP)を発生しました。
リムジンの他にクーペ・デカポタブル、ロードスター、Lタイプでは電動開閉式ルーフを持つクーペなど、豊富なバリエーションが揃えられています。
その一方で、1937年10月には、フランス語で軽快という名前の2880mmと短いホイールベースを持つ402レジェールが登場しています。全長4500mm×全高1570mm×全幅1530mmというコンパクトな車で、車両重量は、リムジン1194kgに対し1107kgと軽量。'38年9月には、2142ccのエンジンを乗せ“402B”となりました。しかし、このレジュールは、ホントのところは、302SS のネーミングを変えただけで、302は、1758ccのエンジンを積んでいたんですが、この302に402のエンジンを載せて作り上げた車が302SS(402レジュール)なんです。