プジョーの201の後継モデルともいえる「202」。
それは、世界第二次大戦を挟んで発売されていました。
第2次世界大戦の終戦。そして、戦後のプジョーを支えた202。
今回は、昨日ご紹介した「Peugeot 202」について、調べてみようと思います。
○ 戦前から、戦後を支えてきたPeugeot202
202は、402,302に次いで1938年に登場した02シリーズの201の後継・小型モデル「Peugeot 202」です。
この車は、戦前から戦後までにかけてベストセラーとなっていました。201よりも少し大きくなったボディーは、2450mmmのホイールベースで、全長4070mm×全幅1500mm×全高1500mm(4ドア/ベルリーヌ)。車両重量は、逆に201よりも軽い791kgと軽量となっています。
排気量は1133cc 4気筒OHVを搭載し、30HP/4000r.p.m となっており、最高速度は、100km/h。燃費が車体が軽量だったせいもあり、14.3km/ℓと、当時としては燃費効率に優れた車でした。当初は、フロント/トーション・バー・スプリングの独立懸架となり、302や402とは異なったサスペンションとなっています。しかし、1938年には、同じ横置きリーフとなりました。
1939年。第2次世界大戦が始まる・・・。
そして、フランスはナチスドイツによって占領されてしまいました。プジョーもまた、その時代の煽りを受け、プジョーの各工場は、ドイツ軍に占領されてしまったのです。工場施設は爆撃を受けてしまい、終戦を迎えるころまで、生産が出来ない状況となっていました。しかし、終戦を迎えるころの1945年2月より、生産の決定が下されました。そして生産された車が、戦前に販売されていた「Peugeot 202」なのです。
この 202 は、終戦直後、プジョーが唯一造った車であるとともに、プジョーを戦後ささえた車とも言えます。その貢献度は計り知れないものです。
1948年に202の後継者203がデビューし、その翌年1949年に戦前、戦後と跨いだプジョー202は、104,126台をもって、その生産の幕を閉じることとなりました。