プジョー・・・・・。
それは、世界初の自動車メーカー。そして、その偉大なる歴史と伝統。そのプジョーの歴史と伝統は、現在でも「ベーシック プジョー」に色濃く表現されています。
プジョーを選ぶ時、ベーシック「で」いい!のでは無く、あえてベーシック「を」選ぶ!
そこには、プジョー乗りとしての明確な「コダワリ」と「カッコ良さ」があるのです。
今回は、そんな「コダワリ」と「カッコよさ」を考えてみようと思います。
○ ベーシック「プジョー」のプジョースタイル。プジョーのベーシックタイプは、完成された車から、コストなどの理由で削っていったというものではありません。ベースとなるハード面は、上級グレードと同等のクォリティーを保っています。また、どのグレードでもその存在に対して明確な意義があるのです。プジョーのベーシックグレードにも、ハード面に対して妥協が無いのはそんな理由があるからなんです。プジョーの素を味わう。フレンチらしさにコダワル。そのプジョー流の味付けを知るためには、様々な演出がなされていないベーシックグレードが一番です。そこに、あえて選ばれる理由があるのです。
1007 1.4 は、パワーが少ない分、アクセルワークに対するギアのつながり感が同じ1.6よりスムーズだと思いますし、307フェリーヌ 1.6 は、猫足といわれるサスペンションとエンジンのマッチング、タイヤの設定など、プジョーらしい走りの楽しさを感じることが出来ます。
走行性能としては、もちろんゆとりが欲しければ、エンジン排気量は大きいに越したことはありません。しかし、エンジンパワーに見合ったシャシー性能とのバランスがあること。ドライビングする車の性能を余すところ無く引き出すドライビングができること。それこそが、プジョーの素を知ることであり、それこそがドライビングプレジャーだと私は思うのです。一言でいうと、ベーシック・プジョーは、【必要かつ充分】。さらに、「チープでは無い!」って言葉も付け足しておきましょう。
プジョーのベーシックモデルの出来は素晴らしいものがあります。しかしながら、上級グレードを否定するものではありません。先ほども述べたように、プジョーは「ベーシックモデルの履きやすいサンダル?」から、「機能にすぐれたスニーカー?」とも言えるスポーツモデルなど、使い手側が、どのようなライフスタイルの形のクルマを求めているかによって、車種・グレードごとに演出を施していくという方法論でクルマ作りがなされているからなんです。色んな装備が付いている方が偉い!というスタンス・考え方は、「プジョーの辞書」にとっては存在価値の無いものと言えるのです。
色んな装備が付いていれば良いクルマと思われがちなんですが、言い方を変えれば、無くてもどうにかなる装備にお金を払っているということになりませんでしょうか?これは果たしてスマートな考え方や購入方法と言えるのでしょうか?
ベーシックプジョーのオーナーになるということは、必要にして充分を楽しめる希少な性格だ!と言われるかもしれません。しかし、あえてそのベーシックプジョーを選ぶというスタンスは、単に金額だけではなく、そこには充実とスマートで高いプジョーライフを選ぶ人であると言えるのではないでしょうか!?